得する「ふるさと納税」、でもこれって金持ちだけが儲かるみたい



実際の手続き

 

 

表題の件に入る前に、実際にふるさと納税をする際の作業をおさらいしておきましょう。まずは当然ですが、寄附する自治体を選ぶことになります。もともとは自分に関連のある自治体を選ぶ人が多かったのですが、例のお礼の品が話題になってからは違ってきているようです。

 

選択する区分要素は、地域、特典、使い道、から選びます。次は「申し込み」です。申し込みの方法は区分や自治体によっていろいろですが、殆どの自治体の場合では、既にインターネットからの申し込みができるようになっています。お礼の特典の提供、使い道の指定ができる自治体もあります。

 

そして「入金」をします。入金する方法は、大きく2通りあり、1つはネットからクレジットカードで決済。もう1つは申し込みをした後で郵送される振込用紙での入金です。入金が完了し、自治体で入金確認がされると、希望した場合は希望特典が自宅に送られてきます。「寄附受領書」も届きます。これは確定申告を行う際の必須書類となります。従って、大事に保管しておいてください。

 

確定申告では、必要書類をきちんと揃えておけば、意外とシンプルです。ふるさと納税関連で準備するのは、寄附金の受領書(寄附金受領証明書、寄附証明書など)以外では、給与所得の源泉徴収票、銀行などの振込口座、印鑑となります。

 

さて、税金控除されるために、寄附した額より少ない額で寄附ができるというのが「ふるさと納税」ですが、もうひとつの大きなポイントは、寄付を受けた自治体からの「お礼の品」です。長崎県佐世保市の長崎和牛や九十九島の豊富な海産物などが注目されるように、お礼の品によって自治体人気をかなり左右させているのです。

 

簡単に言えば、2000円以上の価値があるお礼の品をもらえれば得をする!ということです。当初、ふるさと納税をしても、別に何も得などしない制度だったのですが、それが、全国の町でPR合戦をやるようになり、いよいよタダ同然で高価な特産品がもらえるようになってからは様相が違ってきました。